顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

自然で美しいまぶたのカーブ

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眼瞼下垂の治療や目を大きく見せるための《挙筋前転法》では、

まぶたのカーブのピーク位置はまぶたを支持する軟骨のような組織《瞼板》に《眼瞼挙筋腱膜》を固定する位置で決まります。

 

 

自然で美しいまぶたのカーブは黒目の中央がピークになる形といわれています。

 

 

 

 

わずかに内側をピークにすると丸くかわいらしい目元に

 

 

 

 

 

わずかに外側をピークにするとすこし大人っぽくクールな印象になります。

 

 

 

 

 

黒目の範囲より外側がピークになるとけわしい目つきといった印象を与えることがあるため、極端に外側がピークになる形はおすすめしません。

 

 

 

 

実際の手術では黒目の真ん中、瞳孔を目安に固定位置を決定しますが、《瞼板》の硬さや形はひとりひとりちがうため、《眼瞼挙筋腱膜》の固定位置が正しいかは実際に固定をするごとに形を確認する必要があります。

 

顔のクリニック金沢では手術中にまぶたの写真を撮影し、拡大画面で確認しています。これによりまぶたの開き、ピーク、まぶたの形をできるだけ希望に合うよう精密に調整することが可能となります。

 

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039

10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:

岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師

ふたえ整形埋没法
ダウンタイムと過ごし方

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糸だけでふたえのラインをとめる埋没法はダウンタイムが短いのがポイントです。それでも少しでも腫れたくないという方のために、ダウンタイムと過ごし方についてご説明します。

 

埋没法のダウンタイム

《腫れ》

手術の翌日、翌々日が腫れのピークでたくさん泣いた日の翌日くらいです。

術後1週間目までには腫れが目立たなくなります。完全におちつくのは2~4週間後です。

 

《ふたえの幅》

腫れている間はふたえの幅が広く見えます。はれがひいていくと少しずつ幅がおちついてきて、完全にはれが引くと手術のときに決めた幅になります。

 

《あざ》

あざ(内出血)がでることはほとんどありませんが、まれに麻酔のときなどに針が血管にあたってしまうと内出血がでることがあります。目もらいなどでこれまでにまぶたの手術をうけたことがあるとすこし確率が高くなります。

血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬など)を内服しているか血液が固まりにくい病気の方ではあざがでやすいです。

あざが出ても1~2週間ほどで吸収されて消えます。あとが残ることはありません。

 

《傷あと》

針穴がふたえのラインの部分にできます。ごく小さな針穴なので、縫う必要はありません。人によってはしばらく赤みや茶色っぽい色素沈着が気になることがありますが、数か月で目立たなくなります。

 

 


 

過ごし方の4つのポイント

 

1.無理をしない 

・当日はソファなどでリラックスした姿勢で目をとじてできるだけ休む。

・夜眠るときは枕を高めにすると腫れにくい。

・翌日、翌々日は長風呂、運動などをひかえればそのあとは日常生活へ。

 

2.冷やしましょう

・当日は濡れたガーゼなどをあて、その上から保冷剤で冷やしてください。

※凍傷にならないよう冷やしすぎたりや保冷剤がじかに肌に当たらないよう注意してください

・翌日から3日目頃までは気持ちいいなと思う範囲で時々冷やす程度で十分。

 

3.お風呂や運動などはひかえて

・お風呂、運動、飲酒などで血行がよくなると腫れやすくなるので注意。

・当日と翌日は軽いシャワー程度に、運動や飲酒は控えましょう。

 

4.下を向かないように

・長時間下向きで作業する、本を読む、うつぶせ寝などは術後1週間は避けて。

 

 

 


ダウンタイムを乗り切るための準備

①メガネ・サングラス

・薄い色の入ったサングラスや縁が太めのメガネなど

・度の入っていない伊達メガネでも効果的

 

②前髪を長くする

・長めの前髪で自然に目元が隠れる

・手術まで時間があればのばしてみても

 

③まぶた用のコンシーラー、アイシャドウ

・内出血が気になるようならコンシーラーやアイシャドウでカムフラージュを

※手術から3日間はメイクの際、針穴部分を避けてください。

 

まとめ

埋没法はダウンタイムが短いのが最大のポイントです。

腫れが目立つのは手術の日を含めて3日程度です。

ふたえの幅は1か月から2~4週間で落ち着きます。

あざが出ることは少ないですが、出た場合消えるまで1~2週間かかります。

 

【関連コラム】

・埋没法と切開法どっちがいいの?二重整形の選び方

・埋没法のデザインと手技

・埋没法の選び方とセルフチェック

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:

岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師

挙筋前転法の術中評価と術後の変化(研究)

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【目的】眼瞼下垂手術における術中評価の指標としての有用性を検証する目的で、手術前後と手術中の開瞼度(MRD)を計測した。

MRD:margin reflex distance、黒目の瞳孔中央から上まぶた瞼縁までの距離

 

 

 

【方法】眼瞼下垂症に対して挙筋前転法を施行した患者を対象とした後ろ向き調査。手術はすべて拡大鏡下に行った。①術前、②術中(腱膜固定後)、③手術直後、④術後半年にそれぞれ坐位(体をおこした状態)で写真撮影を行いMRDを計測した。

 

 

 

【結果】眼瞼下垂症患者15例(男性2例,女性13例)、年齢24〜72歳(平均50.6歳)の30眼におけるMRDは①術前0.21、②術中(腱膜固定後)0.33、③手術直後0.28、④術後半年0.32であった(基準の角膜横径を1.0とした長さの比として)。③術後半年の開瞼度と最も近似していたのは②術中腱膜固定後の開瞼度であった(p = 0.60)。過矯正や低矯正、開瞼の左右差に対して修正を要した症例はなかった。

【考察】腱膜性眼瞼下垂術後の開瞼度に最も近似していたのは術中に坐位で計測した開瞼度であり、開瞼度の術中指標として有用と考えられた。

 

 

 

まとめ

・手術中に坐位で目の開きを評価することで最終的な結果を予測することができ、左右差の調整も可能となります。

・手術後は腫れて重くなるため一旦まぶたが下がりますが、半年目には術中の開きかたにもどります。

・科学的検証にもとづく評価法を用いた治療により精度の高い治療をおこなうことで安心してダウンタイムを過ごしていただくことができます。

 

 

学会発表:

第63回日本形成外科学会総会・学術集会  2020 名古屋

ビデオシンポジウム 《眼瞼下垂手術の術中評価》

山下明子、山下昌信、岸辺美幸、島田賢一
顔のクリニック金沢・金沢医科大学形成外科

 

 

 

治療にかかる費用(自由診療)

検査費用:

・局所麻酔術前検査(採血) 11000円

 

手術費用:

・上眼瞼形成術      550,000円

(挙筋前転術を応用したまぶたの開き調整:皮膚のたるみとり、二重まぶた形成を含む)

 

※費用はすべて税込価格です。

※手術費用には手術で使用する麻酔などの薬剤、糸などの材料、術後の内服薬(鎮痛剤・抗生剤)、術後ケア用のガーゼ等、術後1週間・1か月・3ヵ月・6か月目の再診料や処置料が含まれます。

 

合併症やリスク

薬剤のアレルギー:術中術後使用薬などによる各種アレルギー反応(稀にアナフィラキシー反応などの重篤なアレルギー反応)。

出血:通常手術当日から翌日にかけてにじむ程度の出血がみられます。皮下出血(あざ)が出る場合があります。

感染・異物反応:使う糸はナイロンやポリプロピレンの医療用縫合糸で、体の中に残しても通常害のないものですが、ごくまれに異物反応(赤くなる、 しこりになる、等)を起こすことがあります。

 

 

※日常生活に支障をきたすような「重度の眼瞼下垂症」と診断された場合は保険適応での「眼瞼下垂症手術」もおこなっています。診察の際にご相談ください。

※厚生労働省のガイドラインに準拠して費用、合併症等を記載したうえで、術前・術後の写真を掲載しています。

 

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039 (クリニック予約)
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m. 木曜日、日曜日を除く

 

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:

岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師