顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

まぶたの手術、ダウンタイムと過ごし方

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全切開法重瞼術(ふたえ整形)、上眼瞼徐皺術(上まぶたのたるみとり)、上眼瞼形成術(ブレファロプラスティ)、睫毛内反症手術、眼瞼下垂症手術など、まぶたの二重の部分を切開する手術にはダウンタイムがあります。

(注:まぶたのたるみとりとして眉毛下で皮膚を切除する方法やふたえ埋没法は術後のダウンタイムが短いので今回の内容はあてはまりません。)

 

・まぶたの腫れ

手術を受けた当日を1日目とした場合、2,3日目をピークとしてまぶたが腫れます。

術後1、2週間目までには80〜90%程度の腫れがひきます。

2週間から1ヶ月もすると他の人から見て腫れていることがほとんどわからなくなります。

2〜3か月目ごろまでは朝起きるとむくんでいたり、日によってまぶたが腫れぼったく感じることがあります。

完全に腫れがひくのは術後数か月から半年頃です。

※腫れのひき方には個人差があります

◆手術直後

 

◆術後5日目

 

◆術後1ヶ月

 

 

 

・ふたえの幅

ふたえの幅は腫れているうちは幅広く見えますが、腫れがひくとせまくなり見た目も自然になっていきます。ふたえの幅を広くした場合(目をつぶって測った幅が8〜10㎜程度)、腫れが長引くことがあります。

腫れかたに左右差があると、左右の二重の幅がちがって見えますが、腫れが落ち着けば左右差が目立たなくなっていきます。

1か月もすると最終的な二重の幅に近くなりますが、その後もわずかに幅が変化します。3か月たつとその後はあまり大きく変化しません。

◆症例:二重全切開法(やや幅の広い二重・8㎜幅、上:術前・下:術後半年)

◆二重幅の変化(上:直後・中:5日目・下:1か月目)

 

・あざ

全員にあざがでるわけではありませんが、痛み止めの注射のときに血管に針が当たったり、手術中の出血が多いとあざが出やすくなります。抗凝固薬や抗血小板薬など血液をさらさらにする薬を飲んでいる方は特にあざが出やすくなりますが、そうでなくても出血しやすい体質の方もおられます。あざがでた場合には2週間ほど色が目立ちますが、傷のまわり以外ならコンシーラーで隠すことができます。打ち身でできるあざと同じなので、あとが残ることはありません。

 

・まぶたの傷あと

まぶたの「ふたえ」の線で切開した傷あとは、目を開けたとき二重の奥に折り込まれるため、それほど目立ちません。手術後5~7日頃に抜糸が終わると、しばらくは傷あとの赤みや茶色っぽい色素沈着がみられます。ふたえの線が食い込まないようにする方法で手術をしてもまぶたが腫れているとしばらくは傷あとがくぼんで見えることがあります。どちらも落ち着くまでに数か月~半年かかりますが、半年もすると傷あとは普通の「ふたえ」のラインと見分けがつかないくらいになります。

◆症例:二重全切開法(傷あとの変化、上:術後5日・中:術後1ヶ月、下:術後半年)

 

 

・ダウンタイムを短くするために自分でできる4つのこと

①安静

まぶたが心臓より高い位置にあるほうが腫れにくいので、術後はソファなどでリラックスした姿勢で休んでください。

②冷却

休んでいる間、目を閉じてまぶたに濡らしたガーゼなどをあて、その上から小さいタオルなどで包んだ保冷剤をのせ冷やしてください。凍傷になることがあるので保冷剤がじかに肌に当たらないよう注意してください。手術を受けた当日は、寝る前までできるだけまぶたを冷してください。翌日から3日目頃までは冷やしていた方が気持ちよい場合はときどき冷やしてもいいでしょう。ずっと冷やし続ける必要はありません。1週間もするとほぼ手術による炎症は治まりますので、冷やす必要はなくなります。

③血行をよくしすぎない

入浴や飲酒で血行がよくなりすぎるとまぶたが腫れやすくなりますので、術後1週間は軽いシャワー程度にして、飲酒は控えるのがよいでしょう。

④下向きを避ける

長い時間下を向いてパソコンやスマートフォンなどを操作する、本を読む、うつぶせ寝などは最低でも術後1週間は避けてください。

 

・カモフラージュ法

ダウンタイムを乗り切るために役立つカモフラージュ法を提案します。

①メガネやサングラスを使う:

薄い色つきのサングラスや、普段メガネを使っていない方は度の入っていないメガネでも効果的です。手術のしばらく前からサングラスやメガネを使い始めれば術後の腫れたまぶたを自然にカモフラージュすることができます。

②前髪をおろす:

長めの前髪で目元を隠すことができます。メガネと同じように手術の少し前から髪型を変えておけば、より自然に目元を隠すことができるかもしれません。

 

・まとめ

腫れが目立つのは1カ月程度です。

ふたえの幅が落ち着くのは1か月から3か月程度です。

あざが出た場合、目立つのは2週間程度です。

手術の影響が完全にとれるまでは数か月から半年程度かかります。

 

 

 

【費用について】

二重瞼全切開法 363,000円

〈手術の内容〉切開法によるふたえ形成

上眼瞼徐皺術 385,000円

〈手術の内容〉まぶたのたるみとり、ふたえ形成

上眼瞼形成術   550,000円

〈手術の内容〉挙筋前転法による目の開きの改善、まぶたのたるみとり、ふたえ形成

術前検査費  11,000円

※上記のほかに診察料(初診料3300円、カウンセリング料含む)がかかります。

※手術方法や腫れなどの経過はお一人おひとりの状態やご希望により異なります。手術を希望される場合や、費用の見積を希望される場合、まずは当院で担当医の診察をお受けいただくようお願いいたします。

 

 

【起こりうる合併症、リスク、副作用】

出血、感染、薬剤のアレルギー、ドライアイ症状の一時的な悪化、ご自身の術後イメージと手術の結果が一致しないことがある、他

 

 

【担当医について】

このページの症例を担当した外科医は十分な経験と知識を有するエキスパートに与えられる日本専門医機構および各学会の専門医です。

《外科医》 山下 明子

日本形成外科学会専門医

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

 

 

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039

10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.

※費用はすべて消費税込みで表示しています。

※厚生労働省のガイドラインに準拠し治療の詳しい内容、費用、合併症等を記載したうえで、 術前・術後の写真を掲載しています。

 

 

【関連コラム】

・まぶた術後のダウンタイムと見た目

・まぶたの手術と「きずあと」

・【症例】幅広二重のご相談

・二重の他院修正について

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:

岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師

 

魅力的な目の上のくぼみ《サンケンアイズ(sunken eyes)》

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目の上のくぼみ《サンケンアイズ(sunken eyes)》

《サンケンアイズ(sunken eyes)》という言葉はビートルズの歌詞にも出てくるのでどこかで耳にされたことがあるかもしれません。わずかなくぼみは大人の魅力を大いに引き立てます。

 

大人の目元のチャームポイントのひとつにもなりうる目の上のくぼみですが、くぼみが深くなってくると眠そうな目、つかれているように見える、など悩みの原因となることもあります。

 

くぼみだけの治療を手軽にということであれば《ヒアルロン酸》が良いでしょう。また、効果が長持ちする治療であればご自身の脂肪を使った《脂肪注入》がよいかもしれません。目の上のくぼみだけでなく、まぶたの開きや二重の幅、かたちなどまで美しく整えるには顕微鏡をつかった《上眼瞼形成術》が良い選択肢です。

 

自分に合った治療がわからないときはまぶたの治療を専門とする形成外科・美容外科専門医にご相談ください。

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039 (クリニック予約)
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m. 木曜日、日曜日を除く

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:

岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師

左右の目の形や大きさが違う2(おとなになってからの場合)

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大人になってから左右差がめだつようになった場合、2つのパターンがあります。

パターン1:皮膚がかぶさって左右差がめだってきた

パターン2:まぶたがくぼんで左右差がめだってきた

 

 

 

 

パターン1:皮膚がかぶさって左右差がめだってきた

年齢や紫外線によって皮膚がたるむとかぶさる皮膚が多くなり二重はせまくなってきます。もともとはっきりと幅のある二重だった場合でも、奥二重になったり目尻側がかくれた状態になることも。

 

 

治療:

《上眼瞼徐皺術》または《眉毛下切開法》で上まぶたのかぶさっている皮膚をとりのぞくことでたるみがなくなりすっきりとした目元に。

 

《上眼瞼除皺術》

《上眼瞼除皺術(じょうがんけんじょすうじゅつ)》はふたえのところで皮膚をとりのぞいて二重の形を整える手術です。二重の線がいくつもあってひとつにしたい、もともとひとえなのでついでに二重にしたいという方におすすめします。年代に合わせた切除量、デザインが自然な目元になるためのポイントです。

関連コラム:美しいブレファロプラスティのためのデザイン

 

 

《眉毛下切開法》

《眉毛下切開法》は眉の下で皮膚を切除する方法です。上の方法よりも多くの皮膚をとりのぞくことが可能です。ふたえの形はさわらないため見た目の変化はよりマイルドで、10年前の目元に戻るイメージです。あまり大きく変わりたくない、もともとの二重は気に入っている、かぶさりの量が多い、目尻側のかぶさりがとくに気になる、といった方に向いている方法です。

 

 

 

 

パターン2:まぶたがくぼんで左右差がめだってきた

まぶたがくぼむ、ふたえのラインが増えた、目が重い感じ、夕方になると目が疲れる、これらはまぶたの下がり始めたサインです。ハードコンタクトレンズを長く使っていると30代から変化がではじめることも。

まぶたをあける《眼瞼挙筋》からまぶたに力を伝える組織がゆるくなるとまぶたが下がりはじめます。眉が上がっておでこにしわができたり、下がったまぶたでものが見づらくなる《眼瞼下垂症》へと進行します。症状の出かたやもともとの筋力に左右差があると、みための左右差の原因になります。

 

治療:

まぶたの開き具合とくぼみを改善し二重の形も美しくととのえるために《挙筋前転法》を応用した《上眼瞼形成術》をおこないます。片方だけ治療すると《ヘリングの法則》によって反対側のまぶたの形がかわったり、腫れの影響で一時的に左右差が目立ったりするだけでなく、左右差の微調整が難しくなることがあります。特に左右の筋力に差がある方ではバランスを合わせるために左右同時に治療を受けることをおすすめします。

 

 

関連コラム:

挙筋前転法でみられる3つの変化

左右の目の形や大きさが違う1(生まれつきの場合)

 

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039 (クリニック予約)
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m. 木曜日、日曜日を除く

 

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:

岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師