【症例】オトガイ形成術で自然なEラインに
オトガイ形成術は、下顔面のボリュームや横顔のバランス(Eライン)をととのえるのにとても効果的な手術です。
【症例】中抜きを併用したおとがい形成術
あご先を横方向に骨切りして5mm中抜きしほんの少しだけ前進しました。左右差を修正するために横方向への移動も追加しています。《Sliding genioplasty》 といいます。
Made in Germany の精密チタン製プレートとスクリューで丁寧に固定します。
術前と術後3カ月です。下顔面が小さくなることでかわいらしくとても自然なバランスに仕上がっています。
【費用について】
※手術方法はお一人おひとりの状態やご希望により異なります。手術を希望される場合や、費用の見積を希望される場合、まずは当院で担当医の診察をお受けいただくようお願いいたします。
※手術費用の他に全身麻酔費、術前検査費等がかかります。
【起こりうる合併症、リスク、副作用】
起こりうる合併症、リスク、副作用:術中術後出血、神経麻痺、ご自身の術後イメージと手術の結果が一致しないことがある、他
【担当医について】
この症例を担当した外科医、麻酔科医は十分な経験と知識を有するエキスパートに与えられる日本専門医機構および各学会の専門医です。
《外科医》 山下 昌信
日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
《麻酔科医》 日高 康治
日本麻酔科学会専門医
お問い合わせ・ご予約
TEL 076-239-0039
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.
※厚生労働省のガイドラインに準拠して治療の詳しい内容、費用、合併症等を記載したうえで、 術前・術後の写真を掲載しています。
監修:顔のクリニック金沢、金沢医科大学形成外科 医師 山下 昌信
【学術活動】顔の輪郭手術
カスタムメイド型の正確なガイドを
用いた下顔面の輪郭形成術
●第15回日韓形成外科学会/The 15th Japan-Korea Congress of Plastic and Reconstructive Surgery
パネルセッション6/Panel Session 6
顔の輪郭手術/Facial Contouring Surgery
パネリスト・座長(写真左より)
金沢医科大学形成外科准教授・顔のクリニック金沢 山下 昌信
東海大学形成外科教授 赤松 正 先生
Hallym University Soyeon Jung 先生
ソウル大学 形成外科教授 Rong-Min Beak 先生(座長)
藤田医科大学教授 奥本 隆行 先生(座長)
Seoul Cheoil Plastic Surgery Sang Beak Han 先生
【カスタムメイド型の正確なガイドを用いた下顔面の輪郭形成術/The Contouring Surgery of the Lower Third of Face with Custom-Made Accurate Surgical Guide】
輪郭形成術として一般にひろくおこなわれている《頬骨形成術》と《下顎形成術》のうち、《下顎角形成術》の新たな術式について報告した。
《下顎骨形成術》でおこなわれる下顎角の骨切り術では下記のような問題がある。
・盲目的(見えない状態で手術すること)な骨切りによる《二次角》の形成
・盲目的な骨切りによる予期しない骨折
・不適切なデザインによりフェイスラインのサポートを失い“たるみ”を生じること
これに対して演者が考案した下記の方法で患者の希望する形態のとおりに安全で正確にデザイン通りの骨切り術を行うことを可能とした。
①臨床画像をもちいたシミュレーション(患者の希望にあわせる)
②CT画像とシミュレーション画像の重ね合わせによる骨切りデザインの確認
骨切り線はストレートかわずかに下にふくらみをもたせると、フェイスラインのたるみを予防することができる。
③シミュレーションをもとに熱可塑性樹脂を用いた骨切りガイドの作成
④レシプロケーティングソーを用いた口腔内からの骨切り(皮膚は切開しない)
【まとめ】
シンプルな方法でシミュレーション通りの骨切りを正確に行い、良好な結果が得られる手術法として有用であるため報告した。
監修:顔のクリニック金沢、金沢医科大学形成外科 医師 山下 昌信
【学術活動】顎顔面外科手術:
見えない術野の操作を伝えるために行っていること
●第66回日本形成外科学会総会・学術集会
パネルディスカッション5
顎顔面外科手術:次世代への伝承~見えない術野の操作をどのように伝えるか~
【顎顔面外科手術:見えない術野の操作を伝えるために行っていること】
現代の顎矯正手術 orthognathic surgery の多くは、上顎 Le Fort I 型骨切り術と両側下顎枝矢状分割骨切り術により行われている。
最も基本的で汎用性の高いこの2術式は、下顎前突症や上下顎前突症、小顎症、開咬、顔面非対称、美容外科骨切りなど、ありとあらゆる症例で普遍的に用いることができる。
手術では、
1.なるべく少ない器機を使用し
2.なるべく少ない手数で
3.なるべく単純な方法で
行うことを心がけている。シンプルな手術を繰り返し行うことで、手技の習熟度は格段に高まる。また、その際に意識をしていることは・術式の選択により見えない術野そのものをなるべく少なくすること・術野を常に録画すること・見えないこと自体を共有すること、である。
本パネルディスカッションでは、現在演者が行っている顎変形症に対する下顎形成術の術中動画を供覧するとともに、日常の手術では確認しがたい術者の目線や、やや深い術野での手術操作についても詳細に解説した。
監修:顔のクリニック金沢、金沢医科大学形成外科 医師 山下 昌信