《目の下のくま》セルフチェック
年齢や性別を問わず気にされる方が多いのが「目の下のクマ」です。
クマのタイプや原因によって対処法が変わってきます。まずは自分がどのタイプか、セルフチェックしてみましょう。
【チェック方法】
用意するもの:スマートフォンなどのカメラ
方法:下記の4通りの写真を撮影しましょう。
※注:すべて同じ部屋、同じ明るさで撮影してください。
〈撮影する写真〉
①メイクなしの正面
②メイクなしで上向き(またはあおむけに寝てもOK)
③メイク(目の下にコンシーラー等を使用)ありの正面
④メイクありで上向き(またはあおむけに寝てもOK)
【クマのタイプ診断】
《茶クマタイプ》
目のまわりに黒ずみがあるためクマに見えるタイプ。①②の「メイクなし」にはクマが写りますが、③④の「メイクあり」にクマが写っていなければこのタイプです。目をよくこすったり、お肌が刺激に弱いことが原因です。このタイプでは目の下だけでなく上のまぶたにも同じような色がついているのが見分けるポイント。
対処法:目のまわりをできるだけさわらない、メイク落としをソフトに。ハイドロキノン、内服治療など。
※写真はイメージ画像です。
《影クマタイプ》
目の下がぽっこりふくらんで、その下に影ができることでクマに見えるタイプ。①③の「正面写真」ではクマが写りますが、②④の「上向き写真」にはクマが写りません。目の下の脂肪がでていることが原因です。
もし④の「メイクあり上向き」だけクマがないようなら《影クマ+青クマ》または《影クマ+茶くま》混合タイプ。
対処法:根本からしっかり治療するなら「下眼瞼形成術(通称:ハムラ法)」、手軽に治療するなら注入治療。
《青クマタイプ》
目の下の皮膚がうすく筋肉の色が透けて見えているタイプ。茶クマタイプと同じように①②の「メイクなし」にはクマが写りますが、③④の「メイクあり」はクマが写りません。茶クマとちがうところは色味が青や赤むらさき色をしていて、体調などによって色が変わってみえるところです。疲労、血行不良や皮膚の薄さが原因です。
対処法:体質改善、生活改善など。
※写真はイメージ画像です。
執筆
山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko
顔のクリニック金沢 院長
経歴:
岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師
形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師