顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

自分の脂肪で顔のしわ、たるみ治療

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「顔全体のたるみ、くぼみ、しわなどが気になる」

 

「これまでにヒアルロン酸注入を何度かうけているが何度も注射するのが大変」

 

「顔がしぼんだ感じがしてたるんでみえる」

 

「切るリフトには抵抗があるがはっきりと目に見えた効果がほしい」

 

このようなお悩みを解決してくれる治療法として、自分自身の脂肪を使った顔のしわ、たるみを治療法をがあるのをご存じでしょうか。

「脂肪注入」「脂肪移植」といわれる治療法です。

※「脂肪注入」と「脂肪移植」は同じ意味でもちいられることが多いのですが、「真皮脂肪移植」のようにかたまりの脂肪を移植する方法もあるため、本コラムでは「脂肪注入」に統一して説明します。

 

 

 

「脂肪注入」とは?

脂肪注入とは自分の体から吸引した脂肪を希望するところに注入してボリュームをだす治療法です。

自分の脂肪を使うため安全でトラブルが少ないことが最大のメリットです。

この治療法は、病気やけがなどに対する治療としての歴史があり、40年以上前から美容医療にも応用されています。

 

いまでは世界的に行われており米国では最近もっとも増えている美容外科手術の一つです。長い歴史に裏付けられ方法や安全性が確立された治療ですが、日本では保険適応となっていないため行っている施設はまだ多くありません。

 

 

 

ヒアルロン酸注入との違い

脂肪注入の効果はヒアルロン酸注入と似ていますが吸収されてなくなってしまうヒアルロン酸と違っていったん体に定着してしまえば半永久的に効果が持続する点が大きな違いです。

そのほかの違いやメリットについては下記をご参照ください。

 

 

 

 

脂肪注入の効果

ご自身の体から採取して精製した「脂肪」は顔のあらゆる場所に注入することができます。

注入ができる部位の例

・ほうれい線

・マリオネットライン(口角から下に向かうくぼみ)

・頬骨のしたのくぼみ

・頬の中央にある溝(ゴルゴ線)

・目の下のくま

・頬をまるくふっくらさせる

・こめかみ

・眉の上のくぼみ

・額(丸みをだす、ゴツゴツした骨っぽさを目立たなくするなど)

・唇

・目の上のくぼみ

・その他

 

自分自身の体からとったものを戻すのでアレルギーの可能性がなく安全性が高いことや、自前の脂肪は材料費がかからないため注入する量によってはヒアルロン酸よりも費用がかからないことも大きなメリットです(顔全体への注入では30〜50ml程度になります)。

 

最近の研究では注入する脂肪に含まれる幹細胞によってお顔のやわらかく若々しいシルエットを取り戻すだけでなく、肌にハリがでて自然な印象でくぼみやしわが目立たなくなることがわかってきました。

 

「ゴルゴ線」ともいわれる頬の中央にあるくぼみ「mid cheek groove」は、靱帯によるくぼみのためヒアルロン酸による補正が難しい部位です。脂肪注入ではくぼみの部分にしっかりと脂肪を定着させることでゴルゴ線を改善させることができます。

 

 

 

顔のクリニック金沢のUCLA式「フェイシャルリポ」について

顔のクリニック金沢では美容外科先進国である米国のUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)からの技術を持ち帰り、現地と全く同じ方法を採用しています。

 

UCLA式「フェイシャルリポ」は強い圧力や人工的な添加物などを一切加えずに、ご自身の脂肪を濃縮・精製して注入する方法です。濃縮・精製のステップでは脂肪細胞とそれ以外の血液、麻酔薬、こわれた細胞などを取り除きます。これにより純度の高い脂肪細胞だけを注入することができます。最近の研究から脂肪には強い圧力や外力をかけずに精製することが脂肪細胞の定着を高めるポイントであることがわかっています。

 

注入にあたってはしこりにならないよう、細かい粒状に注入することで定着率を高め、しこりなどのトラブルを最小限にすることができます。また、顔の骨格、皮下脂肪の厚みや顔全体のバランスをみて注入する場所や量を決めることも大切なポイントです。

 

 

 

治療の流れ

①術前の診察

問診、診察、写真による評価をおこない、プランシートを作成します。手術を希望される場合は手術の日程を予約し、その後の流れについてご説明します。

 

②脂肪注入

小範囲なら局所麻酔、広範囲なら全身麻酔で脂肪注入を行います。おへその中を数㎜切開して下腹から皮下脂肪を吸引します。お腹に脂肪が少ない場合や手術のあとなどがある場合などは太ももから脂肪を吸引することもあります。吸引する量は注入量にあわせて10ml〜60ml程度です。顔の脂肪注入に必要な量は多くても数10mlのため、お腹や太ももがやせて見えるほどの効果はありません。採取した脂肪は精製・濃縮し専用の器具でプランシートのとおりに注入します。当日は自宅での安静をおすすめしています。

 

③術後の診察

術後5〜7日目に注入部位のチェックと抜糸を行います。

術後1か月、3か月、6か月に診察と写真撮影し、治療の効果をご自身で確認いただけます。

 

 

料金

●料金表をみる

※手術費用には薬剤費、材料費、術後半年目までの再診料が含まれます。

※手術費用のほかに広範囲の注入では全身麻酔の費用がかかります。

 

●リスク・副作用・合併症

・内出血や腫れ

・妊活・妊娠・授乳中の方への施術不可

・出血・血腫

・長期的に注入部位の硬結・石灰化・嚢胞形成・脂肪吸収

 

 

※2017年に日本形成外科学会が発表した、適正に脂肪注入を行うための基準に準じて脂肪注入治療を行っています。

 

お問い合わせ・ご予約

TEL 076-239-0039
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.

 

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:

岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師