目の下のヒアルロン酸とタッチアップ
目の下の「くま」や「ふくらみ」の切らない治療に使われるのがヒアルロン酸です。ダウンタイムがほとんどなく手軽に受けられることが利点です。ヒアルロン酸治療によって希望した結果が得られなくても、時間がたてば分解されてなくなります。また、どうしても気になる場合にはタッチアップ(修正)が可能です。ヒアルロン酸治療のタッチアップについて説明します。
タッチアップの流れ
1.ヒアルロン酸を分解する「ヒアルロニダーゼ」を注射します。
2.注射後1~2週目にヒアルロニダーゼ注射の効果を判定します。
3.「くま」や「ふくらみ」の治療を希望される場合には治療のご提案をいたします。
ヒアルロニダーゼについて
「ヒアルロニダーゼ」はヒアルロン酸を分解する酵素です。
いくつかの製剤が販売されていますが、大きく分けるとウシやヒツジなど「動物由来」の製剤と、「ヒト由来」の製剤があります。
動物由来のヒアルロニダーゼは1アンプル当たりの容量が多く分解力も高いのですが、アレルギーの可能性があるため注射の前にアレルギー検査を行っています。
ヒト由来のヒアルロニダーゼ「Hylenex(ヒレネックス)」は、米国FDAで認可された製剤で、アレルギーが少なく安全性が高いと考えられています。アレルギーが心配な方や、安全性を気にされる方には「Hylenex(ヒレネックス)」をご案内しています。
ヒアルロニダーゼを150〜200単位(1〜1.5ml)を注射し、1−2週後に効果を判定します。ご希望に応じて追加の注射が可能です。ヒアルロニダーゼを注射すると、まわりに浸透してヒアルロン酸を分解するため、注入されているヒアルロン酸の一部分だけを分解することはできません。また、ヒアルロン酸が多い場合には、1回ですべてのヒアルロン酸が分解されない場合もあります。自分の体にもともとあるヒアルロン酸は、毎日大量に作られて分解されるというサイクルを繰り返しているため、ヒアルロニダーゼの注射でなくなってしまうことはありません。
《タッチアップの例》
■ヒアルロン酸が透けて見える
目の下の皮膚が薄い方ではヒアルロン酸が透けて見えることがあります。ヒアルロン酸自体は無色透明ですが、皮膚を通して見た場合に青白く見えるため、「青くま」のように見えてしまう場合があります。コンシーラーやファンデーションでカバーできるので、お化粧をすれば気にならないという方では問題ありませんが、普段はあまりメイクしないなどで気になる場合はタッチアップが可能です。
■目の下が全体に腫れぼったくなった
目の下のくまやふくらみをヒアルロン酸だけで治療するのには限界があります。くまやふくらみが多少残る程度をゴールに治療することをおすすめしています。注入量が多くなると、目の下が全体にふくれたような形になる場合がありますので、腫れぼったさが気になるようであればタッチアップを行います。
ヒアルロニダーゼによる治療のあと
注射後1−2週以降、目の下のくまやふくらみの治療を受けていただくことが可能です。再度ヒアルロン酸で治療する場合は前回より少ない量で、多少ふくらみやくまが残る程度にとどめることをおすすめします。また、手術治療では目の下のふくらみやたるみなど、気になる症状にあわせたオーダーメイドのプランニングをご提案いたします。腫れなどのダウンタイムが許容できる方では、より自然で若々しい目元を再現できる手術治療も良い選択です。
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治療にかかる費用
ヒアルロニダーゼ注射(ヒアルロン酸分解注射)
■Hyaluronidase(ヒアルロニダーゼ、ヒツジ由来、1アンプル1500単位)
60,000円(アレルギーテスト費用5,000円を含む)
■Hylenex(ヒレネックス、ヒト由来、1アンプル150単位)
60,000円
初診当日にヒアルロニダーゼ注射を希望される場合は、ご予約の際にお伝えください。
お問い合わせ・ご予約(診察の予約は電話受付のみ)
TEL 076-239-0039
10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.(木、日除く)
監修
山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko
顔のクリニック金沢 院長