顔のクリニック金沢

COLUMN

コラム

目の下のくま・たるみーよくある質問ー

/

Q1.目の下のくまは治療できますか?

はい、目の下のくまは治療ができます。いくつかの治療法がありますので、ご希望に応じて選んでいただくことができます。

 

Q2.どんな治療方法がありますか?

くまのタイプによってそれぞれに合った治療があります。

①茶くま
色素沈着が原因です。ライトを正面からあててもうす茶色の「くま」が見えればこのタイプです。

治療:マッサージやアレルギーなどで目の周りをよくこする習慣がある方に多いくまですが、もともとの肌質や女性ホルモンの変化も影響します。保湿などのスキンケアや、目もとをこすらないようにするだけでもある程度改善しますが、「ビタミンC」や「トランサミン」などの飲み薬、「トレチノイン」と「ハイドロキノン」をつかうレチノイン酸療法もあります。

 

②影くま

目元の脂肪のふくらみが原因です。上からの照明が当たっていると目立つのですが、ライトを正面からあてたり、上を向いて鏡を見ると目立たなくなるのが特徴です。凹凸があるのでコンシーラーなどで隠すことが難しいくまです。

治療:「下眼瞼形成術(通称ハムラ法)」という手術方法で治療します。脂肪のふくらみを適量とりのぞき、脂肪の一部をふくらみの下にある溝の部分に移動させて目立たなくします。皮膚を切らない方法では、下まぶたの裏から治療を行うため、術後の傷跡を心配することなく受けることができます。また、症状が軽い場合や手術に抵抗がある場合には「ヒアルロン酸注射」でくぼみを目立たなくすることも可能です。

 

③青くま

血管や筋肉が透けて赤紫っぽく見えます。体調によって色味や濃さが変わります。色白で皮膚や皮下脂肪がうすい方、血行不良がある方では目立ちやすい「くま」です。

治療:規則正しい生活習慣や運動など、血行不良の改善が第一です。皮下に薄く「脂肪移植」して青みを目立たなくすることも可能です。

 

Q3.保険適応になりますか?

目の下のくまは見た目上の問題のみで健康上の支障がないため保険適応にはなりません。当院では自由診療で治療を行っています。

 

Q4.80代ですが治療を受けたいと思っています。

年齢によって治療が制限されることはありません。注射や手術の治療では年齢にかかわらず高血圧などの持病のある方や、血液をさらさらにする抗血小板薬(バイアスピリンなど)や抗凝固薬(ワーファリンなど)を内服されている方では治療後にあざ、腫れなどが出やすいことがありますので、内科などできちんと治療を受けていることや、血液をさらさらにする薬を中止できることなどの条件があります。

 

Q5.治療の費用は?

費用は治療の内容によります。概要は下記の通りです。

 

手術以外:

・レチノイン酸療法

トレチノインクリーム(15g)1本

ハイドロキノンクリーム(30g)1本

 

・ヒアルロン酸(薬剤費・手技料・カニューレ代を含む)

かためのヒアルロン酸(ジュビダームビスタボリューマ、またはレスチレンリドリフト1ml) 1本

やわらかめのヒアルロン酸(ジュビダームビスタボルベラ、またはリデンシティ21ml) 1本

 

 

 

手術の内容:

・下眼瞼形成術(裏ハムラ・切開ハムラ)による下眼瞼形成術(手術費・薬剤費・再診料含む)

全身麻酔の場合は別途麻酔費用がかかります。その他術前検査費用がかかります。

 

・下まぶたの脂肪移植(脂肪採取加工費用・注入費用・薬剤費・再診料含む)

全身麻酔の場合は別途麻酔費用がかかります。その他術前検査費用がかかります。

 

費用の詳細については料金表をご参照ください。

 

 

 

 

執筆

山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko

顔のクリニック金沢 院長

経歴:

岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師

形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師