左右の目の形や大きさが違う2(おとなになってからの場合)
大人になってから左右差がめだつようになった場合、2つのパターンがあります。
パターン1:皮膚がかぶさって左右差がめだってきた
パターン2:まぶたがくぼんで左右差がめだってきた
パターン1:皮膚がかぶさって左右差がめだってきた
年齢や紫外線によって皮膚がたるむとかぶさる皮膚が多くなり二重はせまくなってきます。もともとはっきりと幅のある二重だった場合でも、奥二重になったり目尻側がかくれた状態になることも。
治療:
《上眼瞼徐皺術》または《眉毛下切開法》で上まぶたのかぶさっている皮膚をとりのぞくことでたるみがなくなりすっきりとした目元に。
《上眼瞼除皺術》
《上眼瞼除皺術(じょうがんけんじょすうじゅつ)》はふたえのところで皮膚をとりのぞいて二重の形を整える手術です。二重の線がいくつもあってひとつにしたい、もともとひとえなのでついでに二重にしたいという方におすすめします。年代に合わせた切除量、デザインが自然な目元になるためのポイントです。
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《眉毛下切開法》
《眉毛下切開法》は眉の下で皮膚を切除する方法です。上の方法よりも多くの皮膚をとりのぞくことが可能です。ふたえの形はさわらないため見た目の変化はよりマイルドで、10年前の目元に戻るイメージです。あまり大きく変わりたくない、もともとの二重は気に入っている、かぶさりの量が多い、目尻側のかぶさりがとくに気になる、といった方に向いている方法です。
パターン2:まぶたがくぼんで左右差がめだってきた
まぶたがくぼむ、ふたえのラインが増えた、目が重い感じ、夕方になると目が疲れる、これらはまぶたの下がり始めたサインです。ハードコンタクトレンズを長く使っていると30代から変化がではじめることも。
まぶたをあける《眼瞼挙筋》からまぶたに力を伝える組織がゆるくなるとまぶたが下がりはじめます。眉が上がっておでこにしわができたり、下がったまぶたでものが見づらくなる《眼瞼下垂症》へと進行します。症状の出かたやもともとの筋力に左右差があると、みための左右差の原因になります。
治療:
まぶたの開き具合とくぼみを改善し二重の形も美しくととのえるために《挙筋前転法》を応用した《上眼瞼形成術》をおこないます。片方だけ治療すると《ヘリングの法則》によって反対側のまぶたの形がかわったり、腫れの影響で一時的に左右差が目立ったりするだけでなく、左右差の微調整が難しくなることがあります。特に左右の筋力に差がある方ではバランスを合わせるために左右同時に治療を受けることをおすすめします。
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執筆
山下 明子 医師
YAMASHITA, Akiko
顔のクリニック金沢 院長
経歴:
岐阜県出身
平成15年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業
同年 金沢医科大学形成外科入局
平成18年 産業医科大学形成外科留学
平成26年 金沢大学皮膚科形成外科診療班
平成29年 顔のクリニック金沢専任医師
形成外科 専門医
日本美容外科学会(JSAPS) 専門医
金沢医科大学形成外科学 非常勤講師