【学術活動】顎変形症に対する
上下顎骨切り術
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●日本手術手技学会報告
【顎変形症に対する上顎および下顎形成術についてのビデオシンポジウム】
「クラニオのオペは難しくない!」をテーマに3名の演者が術中動画を供覧しながら手術のテクニックとポイントについて解説しました。
【要約】
現在、顎変形症手術のほとんどが《ルフォーⅠ型骨切り術》と《両側下顎枝矢状分割骨切り術》によっておこなわれています。最も基本的で汎用性の高いこの2つの術式は、《下顎前突》《上下顎前突》《小顎症》《開咬》《顔の非対称》《美容外科治療》など、ありとあらゆる症例に対応できます。
顎変形症の手術自体は件数も多く、手術の習熟にはそれほど時間がかかりません。形成外科の基礎的なトレーニングを受けた医師にとって 「オペは難しくない!!!」と言い切ってもよいと考えています。
シンプルな手術をくり返し行うことで、手術の習熟度は格段に高まります。手術に際して術者が心がけているポイントは
1.なるべく少ない機器を使用
2.なるべく少ない手数で
3.なるべく単純な方法で
発表では現在術者が行っている上顎の《ルフォーⅠ型骨切り術》の術中動画を供覧し、術者の目線から、深い術野での手術操作についても詳細に解説しました。
2022年2月19日(土)第27回日本形成外科手術手技学会、ビデオシンポジウムにて口演
監修:顔のクリニック金沢、金沢医科大学形成外科 医師 山下 昌信