顔のクリニック金沢

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麻酔について Q&A

 

Q:麻酔にはどのような方法がありますか?

A:麻酔の方法には大きくわけると《局所麻酔》と《全身麻酔》があります。

《局所麻酔》はお薬をつかって部分的に痛みを感じなくすることで手術を行います。意識はあるので音は聞こえますし、会話もできます。

《全身麻酔》は点滴や肺に吸い込む麻酔薬を使います。手術のあいだは意識がないので目が覚めたときには手術が終わっています。

 

 

Q:局所麻酔とはどのような方法ですか?

A:お薬をつかって手術などをする部分だけの痛みをとる部分麻酔です。《表面麻酔》《浸潤麻酔》《伝達麻酔・ブロック》の3種類があります。もっともよくつかわれる《浸潤麻酔》は手術するところに麻酔薬を注射して部分的に痛みを感じなくして手術などをおこないます。細い針を使う、ゆっくり注射するなどで注射の痛みをやわらげることができます。

 

 

Q:全身麻酔とはどのような方法ですか?

A:はじめにマスクを顔にあてて酸素を十分に吸います。点滴から麻酔薬が入るとすぐに眠くなり、意識がなくなります。 眠ったあと、口から息の通り道に管を入れます。 お薬によって眠ると呼吸がとても弱くなるので、この管を介して麻酔担当医が呼吸を手助けします。管を入れるときには、眠っているので苦しくありません。手術が終わって麻酔薬を止めると目が覚めますので、呼吸を助ける管を抜きます。手術のあいだは意識がなく、目が覚めたときには手術が終わっているのが全身麻酔です。

 

 

 

Q:全身麻酔と静脈麻酔の違いは何ですか?

A:《静脈麻酔》は意識や痛みを完全になくすのではなくお薬を使ってうとうとした状態になるものです。強い痛みが加わると痛みを感じることもありますし、もうろうとした状態で会話ができることもあります。お酒で酔いやすい方、酔いにくい方がいるのとおなじように麻酔も効きやすい、効きにくいがあるため、その方にとって麻酔が足りないと意識がある状態になってしまったり、多いと呼吸が弱くなってしまうというようにほどよく調整するのが難しい麻酔方法です。

これに対して《全身麻酔》は口から息の通り道に管を入れて呼吸を手助けしているので、意識や痛みがないようしっかりと麻酔薬を効かせることができます。お薬が入ってねむったあと、手術中は痛みや意識がなく、目が覚めたときには手術が終わっています。

 

 

 

Q:全身麻酔の途中で目がさめることはありませんか?

A:全身麻酔は絶対に途中で目覚めません。手術眠りが浅くなっていないかを麻酔担当医が見まもりながらお薬を調整しているためです。

顔のクリニック金沢では《BIS(ビス)モニター》という脳波をチェックする最新の機器を使って眠りの深さを監視することで、麻酔の量を控えめにコントロールしながらも痛みがなく、安心して日帰りでの全身麻酔を安全に受けていただくための設備をそなえています。

Chalela R (2018) Bispectral index in hypercapnic encephalopathy associated with COPD exacerbation: a pilot study.  より引用

 

 

 

Q:全身麻酔の途中に痛みを感じることはないのですか?

A:全身麻酔のあいだは痛みを感じません。麻酔の量は十分か、痛みを感じていないか、麻酔を専門におこなう医師がつねにそばで調整しているためです。

また、局所麻酔(浸潤麻酔、ブロック麻酔)を併用することで、手術の最中だけでなく手術直後も痛みを感じにくくなります。

 

 

 

Q:全身麻酔のあと目が覚めないことはないのでしょうか?

A:麻酔薬をとめてしばらくすると意識がもどり、目がさめます。目がさめないということはありません。

 

 

 

 

Q:全身麻酔のまえの《禁煙》は絶対にしなければいけませんか?

たばこは肺の炎症をひきおこします。麻酔や人工呼吸でさらにからだに負担がかかると、さまざまなトラブルを起こすリスクが高くなります。実際、全身麻酔のときの肺の合併症はたばこを吸わない人の2~4倍になるといわれています。また、傷の治りもわるくなるため縫ったところがひらいてしまうなど手術に関連する合併症のリスクも高くなります。顔のクリニック金沢では、安全に安心して良い治療を受けていただくため、手術が決まったら手術までの期間の禁煙をお願いしています。

 

 

 

 

Q:持病があるのですが、麻酔をしても大丈夫でしょうか?

A:安全に受けていただくために、持病や飲み薬の確認をしています。持病の内容によっては日帰り治療での治療をお引き受けすることができない場合があります(日帰り全身麻酔手術基準ーリンク)。また、血液をサラサラにするお薬や、女性ホルモン剤などは手術の内容や麻酔方法によって決められた期間お薬の内服を中止する必要があります。

 

 

 

Q:麻酔をした後は、その日に帰れますか?

A:当院でおこなっているのは基本的に局所麻酔、全身麻酔どちらもその日のうちに帰ることができる手術です。手術の内容(上下顎骨切り術など)によっては入院を要することがございますので診察の際にご確認ください。

局所麻酔:手術が終わるとすぐに帰ることもできますが、顔のクリニック金沢では痛みや出血などがないかを確認するためと、腫れや内出血をすこしでも軽くするため30~60分ほどクーリングしながら院内でお休みいただいてからの帰宅をおすすめしています。

全身麻酔:その日のうちに帰ることができる手術のみをおこなっています。全身麻酔に局所麻酔を併用することで日帰りでの手術が可能となっています。手術のあとは麻酔からさめているかを確認するため3-4時間ほど院内で休んでからの帰宅となります。帰宅時はご自身での運転ができませんのでご了承ください。

 

 

 

 

Q:麻酔が効きにくい体質なのですが大丈夫でしょうか?

A:麻酔薬の効きには多少の個人差がありますが、まったく麻酔が効かないということはありません。麻酔が効きにくいことがあった事例では、麻酔の量が足りていなかったり、麻酔が効くまえに処置などを始めたことなどが原因と考えられます。それでも痛みや麻酔の効きについて不安がある方は担当医にお伝えください。

 

 

 

 

《備考》

・局所麻酔の副作用

薬のアレルギー、血圧上昇・動悸(局所麻酔薬に入っているアドレナリンによる作用)など

・全身麻酔の副作用

薬のアレルギー、のどの痛み、嘔気・嘔吐、肺炎など

 

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